ムダ毛の無いツルツルなお肌は女性の憧れ。
でも、シェーバーでそっても、痛みをこらえて毛抜きやワックスで根元から引き抜いてみても、すぐに生えてきてしまいませんか?
体毛は皮膚が変化したもので、人間の体毛の数は、なんと約500万本もあるといわれています。そのうち目に見えている毛は約130万本〜140万本で、残りの体毛はまだ成長途中で皮膚の中に隠れています。
体毛の皮膚の外に出ている部分は「毛幹」、一般的に髪の毛やムダ毛として認識される部分ですね。
皮膚の中に埋まっている部分は「毛根」と言いますが、意外に皮膚の深くから生えてきているのが、イラストからお分かりでしょうか?
ちなみに、毛根を皮膚の中で包んでいる部分を毛包といい、その中の「毛乳頭」から「毛母細胞」へ栄養が送られ、その栄養を元に、毛母細胞で体毛が成長します。
体毛が成長する速度は、(個人差はありますが)ワキで1日あたり約0.3mmも。
せっかく自己処理をしても、毛乳頭と毛母細胞が元気に活動すれば、すぐに生えて目立ってきてしまいますね。そこでレーザーや光脱毛では、毛乳頭と毛母細胞を破壊して体毛を生えなくさせます。
ワキ | 約 0.3mm | 陰毛 | 約 0.4mm |
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腕 | 約 0.2mm | 脚 | 約 0.2mm |
レーザーや光脱毛で毛乳頭と毛母細胞を破壊すれば体毛は生えてこなくなりますが、でも、皮膚の奥深くにあるこれらを、どうやって破壊するのでしょう?
答えは、「体毛のメラニン色素(黒い色素)を利用する」です。
「黒い色」は、レーザーや光のエネルギーを蓄積して「熱エネルギー」に変換する性質をもっています。小学生の理科の実験に、“虫眼鏡で太陽光を集めて紙に穴を開ける”というのがありますが、使われる紙は熱を持ちやすいということで、黒い紙が使われますよね。それと同じ原理と考えていただければ分かりやすいかと思います。
そのため、皮膚表面からレーザーや光を照射しても、表皮を通過して、黒色の毛乳頭と毛母細胞に熱ダメージを与えることができるのです。
レーザーや光を皮膚の表面から照射すると、(黒くない)表皮を通過して、黒色の毛乳頭と毛母細胞が熱ダメージを受けて破壊され、脱毛できます。
ちなみに、黒い色素(メラニン色素)は皮膚にも含まれますが、体毛に含まれるものよりも少ないため、日焼けや色素沈着などで極端に黒くなっていないかぎり、熱ダメージを受けることはありません。
※レーザーや光脱毛は、厚生労働省から医療機関(美容整形、美容外科、クリニックなど)でのみ認められた施術です。効果・費用・安全性の面からも、医療機関での処置をお勧めいたします。